スピネルに秘められた意味

スピネル は棘の意味、スピネル のルーツは棘を意味するラテン語の「spina」に由来します。

スピネル がパワーストンとして示唆する石の意味とはどのようなものでしょうか。

スピネル に備わるポテンシャリティが顕在化した際に現れるパワーや効果には、古来より次のようなものがあると言い伝えられてきました。

己の欲望を制し自在な自己実現が可能になるのでいろいろな分野で成功を収めることができる

長い間に身体に染み付いてしまった悪習慣を絶つことができる

スピネルの原石は先端が尖った形をしているためこのように命名されたようです。

スピネルはサファイアやルビーなどのコランダム(鋼石)が採れる層から見つかることも多く、これまでの長い歴史の中で赤いものはよくルビーと間違われてきました。

そういえばイギリスには次のような面白い話が伝わっています。

イギリス象徴であるロンドン塔には王家の戴冠式に用いる王冠が保管されていますが、それには「黒太子のルビー」とよばれる大粒の赤い貴石が嵌めこまれています。

黒太子とは戦の時につねに黒い鎧を着けていたエドワード3世の王子のことで、このルビーは彼がカスティーリヤ国を救済した時に贈られたものなのだそうです。

それまでずーとルビーと信じられてきましたが、よくよく調べてみたらスピネルだったとか。

また、ついでにもうひとつ。

王室には「ティムールルビー」という大珠の赤い石がついたネックレスが家宝として伝えられてきました。

これにはそれまでの所有者であるティムールの王の名前などが刻まれているなど、歴史的な観点からみてもたいへん意味深いものなのだそうですが、それよりなにより赤い石が世界最大のルビーだと看做されていたのです。

さあ、ここまでお話すれば話の顛末は見えてきましたね。

そうなんです、その石もまたルビーなんぞではなく、スピネルだったんですね。

はてさて彼らの心境やいかに?

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